前歯の治療で、
「何度も同じように詰め物が欠けてしまう」
というお話を耳にすることがあります。
それは、
そもそも詰め物で治すべきなのか、
というポイントで考えると解決できるかもしれません。
この赤い矢印で記した3つの前歯が、
「以前から詰めては欠けてを繰り返していて困っている」
という患者さんがいらっしゃいました。
詰め物の治療を繰り返しされているため、
継ぎ接ぎ(つぎはぎ)のような歯になってしまっており、
表面に自分の歯の部分はほぼ残っていない状態です。
詰め物で虫歯を治す範囲としては大きすぎるのです。
コンポジットレジンという材質で詰めてあるので、
経年的に劣化して変色もみられます。
また、
この前歯は以前、神経の治療もされていて、
歯が折れやすくなっていることも心配でした。
以上のことから、
歯を保護するために被せ物の治療をご提案しました。
被せ物は、歯全体を単一の構造体で覆うため、
自分の歯が表面から折れてしまうということがないのです。
治療後の写真です。
白くキレイな被せ物にしてあげることで、
見た目が良くなるだけでなく、
詰め物が欠けたり、歯が折れたりする心配がなくなりました。
この被せ物はセラミックという材質で作られているので、
経年的に変色する心配もありません。
何度も詰め物が欠けてお困りの方は一度ご相談ください。
同じことが繰り返し起こっている場合、
まずはその原因を考えることが大事です。