2021.02.09
歯みがきで認知症を予防する?
高齢になると歯や口の機能が低下し、
それがさまざまな病気を引き起こす要因になります。
認知症もその一つです。
噛むことが脳の活性化につながることは知られていますが、
歯の喪失はアルツハイマー型認知症のリスクを高めることも明らかになっています。
歯を失う主な原因は歯周病と虫歯です。
中でも歯周病は糖尿病が重症化しやすく、
逆に糖尿病の人は歯周病が重症化しやすくなります。
認知症と糖尿病も同じような関係性にあることを考えると、
歯周病で糖尿病が悪化することによって認知症も増悪するという悪循環に陥る可能性があるのです。
最近では、国立長寿医療研究センター、名古屋市立大学などの研究グループによって、
血液を介して脳内に入り込んだ歯周病原因菌がアルツハイマー型認知症の原因の一つであるアミロイドβ蛋白を増やし、
認知症を悪化させていることがわかってきました。
認知症においても歯周病予防や歯の喪失防止はとても重要なのです。
当院での歯周病治療の一例をお見せします。
↓ 治療後
歯周病の進行を予防するためには、定期的な検診が必要です。
お口をキレイにして、全身の健康維持につなげましょう。