いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
これまでお昼休みを設けずに1日通して診療を実施しておりましたが、
診療体制の都合上、誠に勝手ながら13:00-14:00の時間を休診とさせていただくこととなりました。
13:00-14:00については、お電話もつながらない状況となりますので、何卒ご理解いただけますと幸いです。
ご不便をおかけいたしますが、宜しくお願い致します。
日付: 2024年3月10日 カテゴリ:お知らせ
いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
これまでお昼休みを設けずに1日通して診療を実施しておりましたが、
診療体制の都合上、誠に勝手ながら13:00-14:00の時間を休診とさせていただくこととなりました。
13:00-14:00については、お電話もつながらない状況となりますので、何卒ご理解いただけますと幸いです。
ご不便をおかけいたしますが、宜しくお願い致します。
日付: 2024年3月10日 カテゴリ:お知らせ
親知らずは抜いた方がいいですか?と色々な場面で聞かれます。
抜くのをおすすめする場合が多いのですが、実際は親知らずの生え方によると考えています。
①真っ直ぐに生えている場合
虫歯ができていたり、磨き残しが多い場合は抜歯をおすすめします。
また、例えば上の親知らずのみ残存しており下の親知らずがない場合は、上の歯が少しづつ落ち下の歯茎にぶつかり痛くなる場合があるため抜歯をおすすめします。
真っ直ぐ生えていても痛む場合も同様です。
②横を向いている場合
基本的には汚れが溜まりやすく、痛みを繰り返す場合が多いため抜歯をおすすめします。
しかし、親知らずの下方の顎の骨の中には太い神経と血管が通っています。
そのためどのケースにおいてもその神経との位置関係をしっかり確認して抜歯可能かどうか判断する必要があります。
神経と距離が近くリスクが高い場合は、痛みなどがあっても抜歯を回避し、痛みが出ない様定期的に経過を診ていくケースもあります。
今回は親知らずの抜歯相談で来院されたケースです。
処置前の写真です。
左下の親知らずが少し口の中に出ています。
食べ物がよく挟まり、たまに痛みも出るとのことです。
レントゲン写真で親知らずの生え方を確認します。
横を向いており、手前の歯との間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクがある状態です。
痛みなどの症状が出ること、横を向いていて周囲の歯への悪影響の可能性も考慮し、抜歯をお勧めしました。
抜歯にあたって、親知らずの下方にある神経の位置をC Tで確認し、抜歯に伴うリスクを説明します。
抜歯後の写真です。
周囲の骨や組織を傷つけないよう、頭の部分で歯をカットし抜歯しました。
傷口も出来るだけ最小限になるよう注意を払いながら行います。
抜歯後1週間で糸を取った状態です。
まだ少し抜いた後の穴はありますが、このままゆっくり閉鎖していきます。
その間食べ物が詰まりやすい感覚はありますが、内部には歯茎ができているため感染などを起こすことはほとんどありません。
腫れや痛みも大きく出ることもなく、患者さん自身も思ったより楽だったとびっくりしていました。
親知らずは必ずしも抜かなければいけない訳ではありません。
しかし、生え方や口腔内の状況によって抜歯が必要な場合もあります。
その場合には、しっかりと診断し適切な手技によって抜歯が行われるべきです。
アズ歯科桶川院ではCTなどで細かく位置を把握し、
口腔外科専門医での抜歯を行なっています。
他院にて抜歯は難しいと相談を受けたケースもお気軽にご相談ください。
治療期間 | 2週間 |
---|---|
治療費 | 保険診療 |
治療のリスク | 抜歯後、痛みや腫れが出る場合がある |
歯科医院なので歯が痛くて来院される方はたくさんいます。
ただ、その中で、
「この歯が痛いから治療してほしい」と明確に痛みの場所がわかる方もいらっしゃるのですが、
どの歯が痛いのかハッキリわからない、
痛みは強いんだけど、全体が痛く感じて原因の歯がわからない、
なんてことは珍しくありません。
本日はそのようなお悩みの患者さんの治療をしたときのお話です。
上の奥歯が痛いという主訴で来院されました。
レントゲンの写真ですが、
これといって痛みの原因となりそうな虫歯や歯周病は見当たりません。
基本的に虫歯や歯周病になるとレントゲンだと黒く映ります。
患者さんは、
「上の奥歯が痛いということはわかるが、どの歯が痛いのかわからない」
とのことだったので、
実際に歯や歯ぐきを触ったり、いろいろと検査をしてみました。
しかし、それでもハッキリと痛みの原因となる歯は見つかりませんでした。
・明らかな虫歯や歯周病が見当たらない
・染みる程度ではなく、痛み止めを常に飲んでいないと辛いくらいの痛みがある
このような場合、もう一つ可能性として考えられるのが、
歯の破折(クラック)、です。
先程写っていた歯を別の角度から見てみます。
以前、虫歯の治療をして金属の詰め物をされているようですが、
そのフチのあたりに細かい亀裂のような部分を確認することができます。
ただし、このような亀裂はよくあるものです。
エナメル質の表面に細かな亀裂があったとしても、そのすべてが治療対象になるわけではありません。
今回のように強い痛みがある場合、
その亀裂が歯髄(歯の内部にある神経)まで達しており、
そこから細菌感染を起こして炎症を生じている可能性があります。
そのため、詰め物を外して内部を確認してみることにしました。
詰め物を外した後の状態です。
虫歯はありません。
詰め物を接着していたセメントがまだ残っているので、除去を進めます。
セメントをとった後の状態です。
矢印で示した部分に亀裂を確認できます。
この亀裂が歯髄まで達しているならば、
そこから細菌が感染して歯髄が炎症を起こしている、または壊死していると判断し、根管治療を進めることになります。
今回は亀裂が歯髄まで達していることを確認し、根管治療を進めました。
根管治療では内部に唾液が侵入して再度感染を引き起こさないように、ラバーダムというゴムのシートをかけた状態で治療します。
このような細かい亀裂は裸眼ではよく見えず、専用の機器を使用しないと歯科医師でも発見できないことがあります。
「他の病院では何も問題はないと言われていたけど、痛みが引かなくて」
という主訴の方もいらっしゃるのです。
ちなみにこの亀裂が骨まで達していると歯周病が進行するため、抜歯をしなければいけないケースもあります。
この時点では骨の吸収はなさそうでした。
ただし、亀裂が骨に達していた場合、徐々に歯周病が進行するため、今後もレントゲンで確認していく必要があります。
今回の治療で無事に痛みはなくなりました。
痛みの原因がハッキリわからない時は、
「前の歯医者で気のせいと言われた」という患者さんもいらっしゃいますが、
検査をしっかり行うことで原因がわかり、治療できることがあります。
気になる方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。
治療期間 | 1ヶ月 |
---|---|
治療費 | 保険診療 |
治療のリスク | 痛みがすぐに消失しない可能性がある |
奥歯の痛みで来院されました。
その時のレントゲン写真です。
矢印の部分に炎症がありそうです。
被せ物を外してみました。
大きな虫歯があるようには見えませんが、一番奥の歯には亀裂が入っており、そこが炎症を起こしている原因であることがわかりました。
残念ですが、この歯は抜歯が必要な状況でした。
抜歯後、手前の歯の治療をしている時の写真です。
セメントをとっていくと虫歯になっていることがわかります。
虫歯の部分を削って、
土台となるようにコンポジットレジンという材料で形を盛り足します。
その上にプラスチックの仮歯をはめて、まずはこの状態で食事をしていただきます。
歯の神経の近くまで虫歯が及んでいたので、痛みなどの問題が出ないか経過をみるのです。
そのうちに奥の抜歯した部分にはインプラントを入れる準備を進めます。
これはCT上でのシミュレーションです。
下歯槽管と呼ばれる下顎骨の中の血管や神経が通る管との位置関係を調べたり、インプラントの周りにどれくらいの骨の厚みがありそうか見てみることで、安全に手術ができそうか確認するのです。
インプラント処置後のレントゲン写真です。
シミュレーション通りの位置にインプラントが入っており、経過良好です。
続いて上の歯の治療に進みます。
こちらはレントゲン上、問題がないように見えますが、
歯ぐきがプクッと腫れていました。
歯の中になにかしら問題があるようです。
差し歯だったので外してみました。
マイクロスコープで覗いてみると亀裂が入っていることがわかりました。
残念ながら亀裂が入っていると炎症が治らないので、抜歯しました。
歯ぐきが腫れていたところを抜歯後に内側から見ているところです。
骨が溶けて炎症組織が見えます。
実際の歯はこんな感じです。
亀裂が入っているのがわかります。
こちらはブリッジという治療法で治しました。
治療後のレントゲン写真です。
前後の歯を被せ物でつなげることで抜歯した部分にも人工歯ができ、噛めるようになるのです。
治療の前後を見比べてみましょう。
治療前
治療後
治療前
治療後
治療前
治療後
上下の奥歯を同時に治療することで、良い噛み合わせを作ることができます。
治療後に良い状態をキープするためにはとても大事なことなのです。
インプラントを入れた下の奥歯の写真です。
歯ぐきと馴染むような形にすることで歯みがき、メンテナンスがしやすくなります。
ブリッジを入れた上の奥歯の写真です。
もともと少し歯ならびがガタガタの状態でしたが、被せ物にすることで形を揃えることができます。
そうすることで安定した噛み合わせとなり、咀嚼しやすくなるのはもちろんのこと、
一つ一つの歯にかかる負担をバランスよく分配することができ、歯を長持ちさせることができるのです。
今回は被せ物の材料をセラミックにしました。
むし歯や歯周病の原因となるプラークが付着しづらく、病気の予防につながります。
いかがでしたか?
奥歯の治療をする際に大事なポイントは、
・歯の内部の状態をしっかり確認して病気になっている原因を探ること
・全体の噛み合わせを考えることで治療後に病気を再発させない環境を作ること
です。
ご興味のある方はぜひ一度アズ歯科桶川院までご相談ください。
治療期間 | 8ヶ月 |
---|---|
治療費 | ¥800,000 + tax |
治療のリスク | 歯の切削や外科処置が必要となる |
日付: 2024年1月17日 カテゴリ:インプラント, 噛み合わせ, 症例集
前歯がムズムズするという主訴の患者さんです。
差し歯の付け根が黒くなっているからやり直したいというお気持ちもあり、一度差し歯を外して診てほしいというご希望でした。
たしかに差し歯と歯根がピッタリではなくなっています。
歯ぐきが下がったのでしょうか。
前歯3本が差し歯になっていました。
差し歯を裏側から見たところです。
こちらも歯根が見えてしまっています。
しかし、ここで一つ心配なことがありました。
「歯がムズムズする」という症状です。
ここで注目してほしいのが下の前歯の位置です。
1本出っ張っていて、明らかに上の前歯を押しているように見えます。
局所的に当たる力があれば、その歯の負担は大きくなります。
そのような負担が続くとどうなるのでしょうか。
当時のレントゲン写真です。
負担が大きいと歯根に破折(クラック)が生じることがあります。
そうすると限局的に歯周炎が起きて、レントゲンでは黒い吸収像が見えるのですが、そのような所見はありませんでした。
被せ物を外してみました。
裏側から見たところです。
この時点では明らかな破折線は認めません。
しかし、外した状態で噛んでもらうと、やはり下の前歯がこの上の歯に強い力をかけている噛み合わせであることは明らかでした。
この時点で、「歯がムズムズする」症状の原因は、
歯にかかる負担、つまり噛み合わせの力である可能性が高く、
前歯の歯科矯正、歯ならびの治療をご提案しました。
その治療法では治療期間が長くなるとのことで、患者さんは歯科矯正治療を希望されませんでした。
金属の土台を外したところです。
残っている歯の量は少ないですが、この時点でも明らかな破折線は認めなかったため、
根管治療ののち、再び新しい土台を作りました。
コンポジットレジンという白い材料を用いて土台を作っています。
金属よりも残っている歯にかける負担は多少軽減できます。
それでも下の前歯による突き上げの力がかかることは変わりません。
新しく差し歯を作りました。
「歯がムズムズする」感じも気にならなくなったとのことでした。
一件落着かと思われましたが、
その数ヶ月後、歯ぐきが腫れてきたとのことで来院されました。
差し歯にしたところの付け根のあたりです。
痛みはさほどないとのことでしたが、明らかに赤みがかっており、炎症が起きているのは明らかでした。
その時のレントゲン写真です。
この時点では根元の周りに明らかな骨吸収像はありません。
しかし、放っておくと炎症が進み、より広範囲に悪影響が出ると判断し、一度差し歯を外して確認することにしました。
こう見てもまだ破折線は認めません。
白い土台を外した時でした。
はっきりと破折線を確認できました。
ちょうど歯ぐきが腫れている部分と一致したため、これが炎症の原因と断定し、そうなると炎症を治すためには抜歯が必要になりました。
抜歯時の写真です。
中をよく見てみると、
歯ぐきが赤くなっていた部分の骨が溶けていました。
抜いた歯を見てみると、歯根にくっきりと破折線が見えます。
その部分だけ歯周組織が炎症により溶けてしまっているのがわかります。
歯周組織をとっていくとはっきりと破折線が見えてきます。
抜歯した部分の歯ぐきがきれいに治ったのち、患者さんの希望により隣の歯も削ってブリッジにしました。
処置後、数ヶ月経過した際の検診時の写真です。
今では歯ぐきの腫れもなく、歯の付け根も新しい被せ物によりきれいに覆われています。
ブリッジの形を調整して部分的な強い力を受けないようにはしていますが、噛み合わせの下の歯は同じ位置にあるため、今後も突き上げによる力の影響は少なからず受けることと思われます。
患者さんと相談の上、一緒に経過をみているところです。
治療前
治療後
いかがでしたか?
今回は、歯が折れると歯ぐきが腫れてくるということ、そして、その原因は歯ならびも影響していることをお伝えしました。
ブリッジという治療の選択肢を希望された内容でしたが、インプラントの治療が気になる方はぜひ下記の症例もご覧ください↓
また、噛み合わせのために下の前歯を治療したケースもあるので、気になる方はこちらもぜひ見てみてください↓
治療期間 | 8ヶ月 |
---|---|
治療費 | ¥320,000 + tax |
治療のリスク | 他の歯も破折する可能性がある |
妊婦歯科検診の内容は、虫歯の有無や、歯肉の状態をチェックするのが一般的です。
また歯科医師や歯科衛生士から正しい歯の磨き方のアドバイスをさせていただくこともあります。
妊娠中や産後の歯の問題など、気になることは遠慮せず相談してください。
理由としては
歯ブラシをお口の奥まで入れるのが難しく、清掃不良になる
妊娠によるホルモンバランスの変化で歯茎がさまざまな刺激に敏感に反応して歯茎が腫れたり、
歯周病原細菌が増殖したりする
ちょこちょこ食べが多くなるとお口の中が酸性に傾く時間が長くなり虫歯になりやすくなる
唾液がネバネバした性質になり、唾液による洗い流す自浄作用が低下したり、再石灰化作用が十分に機能しない
などが、あり、どれも虫歯や歯周病になる原因なのです。
妊娠前から虫歯、歯周病があると妊娠したことによりさらに悪化してしまう可能性があるので、妊娠前からケアが大切です。
虫歯の進行状況によっては治療せざるを得ない場合もあり、そうなると母体には負担がかかりますし、
歯周病が重度になると流産、早産のリスクが高くなってしまいます。
ママと生まれてくる子供のためにも口腔ケアはかかせません。
妊産婦の歯科健診は市町村独自の努力等で実施されており、実施は進んでいない状態です。
ですが妊娠中は、女性ホルモンの急激な増加による口腔環境の変化や、「つわり」による嗜好変化や歯磨きの困難などによって、虫歯や歯周病になりやすく、妊婦さん自身が初期症状に気づきにくいことも多いです。
妊娠中の歯周病は、早産(妊娠37週より前の出産)や低体重出産(出生体重が2500g未満の出産)のリスクを高めることがわかっています。
アメリカの研究によると、歯周病の方が飲酒や喫煙によって起こる同様のリスクよりも危険性が高いことがわかっています。
歯科医院ではママの口腔ケアだけではなく、生まれてくる赤ちゃんのためになる情報もたくさんお伝えしたいのです。
例えば、どうやったら虫歯のない子に育てられるのか?、、、それは、赤ちゃんのパパ、ママや日頃触れ合う家族からの細菌感染が原因となっているので家族の口腔ケアが1番大切で、すぐにできる事だったりします。
他には、最近問題となっている口腔機能発達不全症と言う病態です。食事がうまく噛めない、飲み込めない、お話しする時にうまく発音できない、お口が常に開いているなどがあり、障害が無いにも関わらずこれらのことがうまくいかない状態です。
これは、乳児期の授乳の仕方や離乳食の与え方や食べる時の姿勢や普段の遊ばせ方など、様々な要因が絡み合って起こる発達不全です。
これを防ぐ知識を伝えたり、早期発見できるのも歯科医院なのです。
妊娠したら妊婦歯科健診があります。
ママの口腔ケアをしながら、生まれてくる赤ちゃんのためにも正しい知識をたくさん身に付けましょう🤰
赤ちゃんが産まれてお世話が始まると、歯科医院に通うことが難しくなることもあると思います。
ですから「つわり」がおさまる妊娠4〜5ヶ月頃に歯科健診を受診し、比較的体調の安定した妊娠中期に必要な歯科治療を行うことをおすすめします。
日付: 2023年12月30日 カテゴリ:歯科コラム
歯を抜くことになり、その後の治療方法で悩まれている患者さんは多くいらっしゃいます。
当院にも治療相談で多くの方が来院されます。
今回は奥歯1本の治療相談で来院されたケースです。
他院で右下奥歯の抜歯をすすめられたとのことです。
初診時の口腔内写真とレントゲン写真です。
口の中で見るとわかりづらいですが、レントゲンで確認すると、奥から3本目の歯が中で折れているのが分かりました。
残念ながら抜歯が必要な事を説明し同意を得ました。
抜歯の前には、その後の治療方法を説明し検討していただきます。
抜歯後の治療方法には
1、ブリッジ
2、入れ歯
3インプラント
があります。
1、ブリッジ
○メリット
ある程度自分の歯に近い感覚で噛むことができる
被せ物の種類によるが保険内外から選ぶことができる
○デメリット
健康な歯を削る必要がある
支える両側の歯に負担がかかる
汚れが溜まりやすい
2、入れ歯
○メリット
型取りするだけで作製できる
歯をほとんど削る必要がない
治療期間が短くて済む
保険内外から選択することができる
○デメリット
支える両側の歯に負担がかかる
噛む力があまり出ない
取り外して手入れする必要がある
発音や見た目に影響が出る場合がある
3、インプラント
○メリット
自分の歯とほぼ同じような見た目と機能がある
周りの歯への影響が少ない
歯磨きなどの手入れがしやすい
○デメリット
保険外治療になる
外科処置が必要である
治療期間がかかる
今回のケースを見ていきます。
抜歯予定部位の両隣の歯は1度も治療経験のない健康な歯です。
ブリッジにすると大部分の健康な歯が失われます。
また、30代の方で入れ歯には抵抗があるとのことです。
相談の上、インプラントで対応することになりました。
CT撮影を行い、骨の状態を確認しインプラントの埋入部位を検討していきます。
周囲の歯との位置関係、上の歯との噛み合わせを見ながらポジションを決めます。
インプラント処置後の写真です。
ヒーリングアバットメントと呼ばれるインプラントを封鎖する器具が連結されています。
この状態でインプラントと骨が結合していくのを経過観察していきます。
3ヶ月経過後、レントゲン等で状態を確認し、型取りを行い上部の歯を作製していきます。
仮歯が入った状態です。
この状態で生活していただき、気になる部分がないか確認し、もしあれば調整を繰り返し問題の出ない形を模索していきます。
仮歯の形を参考に最終的な被せ物を作製します。
今回はセラミックで作製しました。
セット後の写真です。
色、形とも綺麗な状態に仕上がりました。
噛み合わせも違和感なく喜んでいただけました。
抜歯せずに残せるのが治療としてベストだと考えますが、治療せざるを得ないケースもあります。
その場合、抜歯後の治療でどれが最適でどれくらい持つのか、ケースによって全く異なります。
そのため、治療前のカウンセリングの時間をしっかり取り、治療のゴールを共有することがとても大切だと考えます。
アズ歯科桶川院では、日々様々なケースに対応しています。
お気軽にご相談ください。
治療期間 | 7ヶ月 |
---|---|
治療費 | ¥400,000 + tax |
治療のリスク | 外科処置が必要になる
インプラントが歯周病になる可能性がある |
日付: 2023年12月20日 カテゴリ:インプラント, 症例集
条件によりますが、埋まっている横向きの親知らずを抜いて、
他の歯のところに移植することができます。
下の奥歯です。
前の病院では、もうダメだから抜歯してインプラントを勧められていたとのことでした。
CT写真です。
根の先の部分の骨で炎症が起きていることがわかります。
黒くなっているところです。
別の角度から見た写真です。
根の先から横にかけて炎症が拡がっているのがわかります。
親知らずが当たっているところが虫歯になっているような影もあり、
炎症の範囲、残っている歯の量から、根管治療や歯周病治療をしても骨の炎症は治らないと判断し、抜歯が必要であることをお伝えしました。
抜歯をした後はインプラント治療をすることで再び人工的な歯を作ることは可能と思われますが、その場合、隣の親知らずも抜く必要があります。
それであれば、抜いた親知らずをそのまま今回抜歯する奥歯の部分に移植できるかもしれないと考えました。
幸い、この親知らずは大きな虫歯や歯周病にはなっていないようだったし、抜歯する歯と同じような形の歯根だったことも、移植できるかもしれないという判断の一因でした。
できる、ではなく、できるかもしれないというのは、この治療法が絶対に成功するわけではないからです。
移植した親知らずがうまく生着しなかった場合、のちに炎症を起こして抜けてしまいます。
そうなると通常の抜歯をするよりも骨の治りが悪くなることもあり得るので、その治療法でいいか患者さんと相談の上、今回は親知らずを移植することを決定しました。
実際に抜歯した奥歯です。
歯根の周りにブヨブヨした感染組織がくっついています。
そして、隣に埋まっていた親知らずを移植したところです。
もとの奥歯があったところにはめて、歯ぐきを縫ったり、隣の歯とボンドで固定したりします。
処置後の痛みは通常の抜歯をした時とさほど変わりません。
2週間ほど経過したところです。
糸は取り、ボンドはつけたままです。
ボンドは数ヶ月して歯根と骨がくっついてきたら外します。
移植した当時のレントゲン写真です。
もとの歯よりも移植した親知らずは少し短いので骨との間に少し隙間があります。
ここに骨ができてくれば移植は成功といえます。
骨とくっついてくるのを待っている間に、移植した親知らずの神経をとる必要があります。
親知らずは移植時に一度抜いて神経が切れてしまっているため、次第に壊死した神経が感染源になって再び炎症が拡がるのです。
神経の治療が終わり、数ヶ月たった時のCT写真です。
骨がしっかりできており、今回は移植が成功しました。
別の角度から見た写真です。
横の部分も骨ができました。
治療の前後を比較してみましょう。
治療前
治療後
治療前
治療後
治療前
治療後
親知らずには被せ物をして噛み合わせを作ります。
以上で治療終了です。
いかがでしたか?
奥歯がダメになって親知らずが残っている方はこの治療法が可能かもしれません。
気になる方は一度ご相談ください。
治療期間 | 4ヶ月 |
---|---|
治療費 | ¥50,000 + tax |
治療のリスク | 移植歯が生着しない可能性がある |
日付: 2023年12月13日 カテゴリ:根管治療, 歯周病, 症例集, 親知らず
虫歯や歯周病を予防するためには、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を取り除くことが大切です。
そのためには丁寧な歯磨きが必要ですが、みなさんは補助用具を使っていますか?🦷
補助用具とは、お口の中を掃除する道具のことでハブラシ以外のものをいいます。
例えば、歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、タフトブラシや舌ブラシといったものがあります。
この補助用具は虫歯や歯周病を予防する為に重要な役割を果たします。
ハブラシでどんなに丁寧に磨いたとしても、歯と歯の間の細かい部分にはハブラシが届かず磨き残しができるとされています。
ある研究によると、ハブラシのみでは全体の60%の汚れしか落とすことができないという結果が出ており、そこでさらに補助用具を使うことでその除去率は90%近くまで向上します✨
当院で販売している補助用具の一部を紹介します🦷
アフロヘアのようにうねる加工を施した384本もの糸が、より合わさってできています。歯ぐきの中はやわらかくデリケート。硬いフロスでケアしようとすると、痛みを感じる場合があります。そこでフロアフロスは、唾液や摩擦でフワッと広がるように加工。やさしく快適にケアできます。
マイクロファイバー(極細繊維)の応用により実現した高いプラーク除去能力。フロスに慣れていない方でも容易に歯間に入れることができる、スッキリした使用感のミントワックスタイプをご用意しています🌱
超合金SAワイヤー採用で折れにくく、110°アングルと85mmホルダーが高い操作性を確保、確実なプラークコントロールを実現します。4SからLLまで7サイズの豊富なラインナップであらゆる歯間に対応します。
補助用具はハブラシと併用することで清掃効果が格段に高まります。しかし、サイズや使用方法を誤ってしまうと歯や歯茎を傷つけてしまうことも。
何かわからないことがありましたら、先生や歯科衛生士にお気軽にお声掛けください😊
日付: 2023年11月30日 カテゴリ:歯科コラム
乳歯の生え変わりは大体6歳ころから起こります。
よく相談を受けるのが、上の前歯の生え変わり時です。
6~8歳あたりで抜けることが多く、七五三の写真撮影などで前歯がない状態は避けたいがどうすればいいかと聞かれることがよくあります。
歯がない場合の対応方法として
①入れ歯の様な取り外せる物を用意する
②仮歯を一時的に歯に接着させる
が可能です。
しかし、乳歯は永久歯に比べると歯の長さが短いため入れ歯の様な取り外しが可能なものだと、維持が弱く、かなりゆるくなることが多くあります。
そのため、仮歯などを必要なタイミングに一時的に接着させる方法を選択することが多いです。
今回の相談のケースです。
上の前歯2本が抜けてしまい、なかなか永久歯が生えてこないとのことです。
今後写真撮影などの予定があり、前歯をどうにかできないかと相談に来院されました。
両隣の乳歯が短く、入れ歯を維持させるには難しいと判断しました。
御家族と相談し、撮影の日だけ仮歯を接着させることになりました。
今回は型取りを行い、模型上で仮歯を作製します。
実際に口の中に装着している状態です。
自然な仕上がりになり、撮影も上手くいったとのことで大変喜んでいただけました。
今回の場合、審美的に問題はないのですが、両隣の歯と接着させているだけなので強度が弱く、固い物を前歯で噛み続けると割れてしまう可能性があります。
また、接着させたままだと、両隣の乳歯に負担が増えて早く揺れてきてしまったり、大人の歯が生えてくる際に干渉してしまうため、早期に除去する必要があります。
この様に大人の場合に使用する仮歯とは違う部分は多くありますが、大事な日に合わせて審美的な改善をすることは可能です。
もちろん大人の場合でも対応可能です。
アズ歯科桶川院までお気軽にご相談ください。
治療期間 | 2日 |
---|---|
治療費 | ¥10,000 + tax |
治療のリスク | 仮歯が割れてしまう可能性がある |
日付: 2023年11月28日 カテゴリ:審美治療, 小児歯科, 症例集
患者様により良い歯科医療を提供するため、
第三者機関に依頼して
満足度調査を行っています。
当院には患者様の個人情報は
一切伝えられません。
是非、たくさんのお言葉をお寄せ下さい。
また、当院では皆様から頂いたご意見をもとに、スタッフ全員で医院をよりよくしていく取り組みを実施しています。
当院について、お気づきになられた点などがございましたら、何でもお気軽にご意見をお寄せください。