歯がボロボロ

歯がボロボロになった時の治療

歯がボロボロにならないために
歯がボロボロになるその理由は？
歯がボロボロの状態を放置するとどうなるか

歯がボロボロにならないようにするための方法とは
歯がボロボロの際の治療方法

boroboro歯がボロボロにならないために

人の口内環境は、人それぞれで大きく異なります。ただ、「自分の歯がたくさんあり、痛みがなく、清潔な状態の口内環境」はだれにとっても望ましいものです。そしてそのような口内環境を作りたいと考えるのならば、自分の歯に関心を持ち、歯の保護に努めなければなりません。

歯をきちんとお手入れしていないと、歯がボロボロになってしまいます。

歯がボロボロになる
その理由は？

まず、「そもそもなぜ歯がボロボロになるのか」について見ていきましょう。

歯がボロボロになる理由のひとつとして、「老化」があります。人は年齢を重ねることで歯茎や歯がどうしても衰えていきますし、その結果として歯が傷むことはあります。この「歯の老化」自体は、遅かれ早かれだれにでも訪れるものです。しかし、きちんとお手入れをして、下記の「虫歯」「歯周病」の予防をしっかりしていれば、老化の速度は最小限に抑えられます。

老化による歯の衰えとは異なり、自分自身のお手入れで防げる「歯がボロボロになる原因」もあります。その代表的なものが「虫歯」です。

虫歯は、歯の表面に付着した菌(ミュータンス菌)が歯を溶かしていくものです。虫歯は自然に治ることがなく、放置しておくことでどんどん進んでいきます(「悪化するとどうなるか」は、下記で詳しく解説します)。その結果として、歯がボロボロになってしまうのです。

もうひとつの原因として「歯周病」が挙げられます。日本人の少なくない数が歯周病を患っているとするデータもあります。

虫歯の原因であるミュータンス菌は、歯の「歯垢(プラーク)」に住み着いていますが、この歯垢(プラーク)の中にいる歯周病菌もまた人間の口内環境に悪影響を与えます。彼らが毒素を出すことで、歯茎が赤く腫れあがったり、熱を持ったりするようになります。これが「歯周病」と呼ばれる症状です。

歯周病もまた、虫歯と同様、放置することで悪化します。

歯がボロボロの状態を
放置するとどうなるか

上記でも軽く触れましたが、虫歯や歯周病は放置していても自然治癒することはありません。放置しておくとどんどん悪化していってしまいます。

その結果として、非常に強い痛みをもたらしたり、熱いものや冷たいものを食べたときに染みるようになったり、異様な口臭を放つようになったり、膿が生じたりします。

また、歯は「物を食べるために使う場所」であると同時に、「声を出すために使う場所」でもあるため、歯がボロボロの状態になると発声がしにくい(また発声しても聞き取りにくい)という状況に陥ります。

そしてそれでもなお放置していると、自然に歯が抜け落ちてしまうことすらあります。成人の歯は、一度抜けてしまえば二度と生えてきません。このような状態になってしまえば固形物を食べることは難しくなりますし、発声もしにくくなります。また、審美面から見てもマイナスが大きいといえます。

このように、虫歯や歯周病を放置することは歯がボロボロになることにつながり、そして歯がボロボロになることは健康や発声、審美の面からみて非常に大きなデメリットをもたらします。

私たちが日々健康に楽しく生きるためには、口内環境を意識し、歯がボロボロにならないように気を付けることが非常に重要なのです。

歯がボロボロにならないようにするための方法とは

それでは、歯がボロボロにならないようにする、あるいは歯がボロボロになった後にそれをフォローする方法としてはどのようなものがあるのでしょうか。

1

定期的な検査を行う

「虫歯も歯周病も、放置すれば悪化する」としました。ただ実は、虫歯も歯周病も、ごく初期の段階ならばセルフケアで治すことができます。

たとえば虫歯ならC0と呼ばれる最初期(歯の一番表層のエナメルがわずかに溶けた状態。自覚症状も痛みもない)の段階ならば丁寧にブラッシングを行うことで治せますし、歯周病も歯肉炎と呼ばれる最初期(歯が赤く炎症を起こした状態。痛みはない)の段階ならばこれもブラッシングで治すことができます。

ただ、痛みもない状態だと、「そもそも虫歯や歯周病になっていること」を自覚することはできません。これをしっかりと把握するためには、定期的な検査を受けることが重要です。3か月～半年程度に1度検査を受けて、口内環境を確認しておきましょう。
2

早期に治療を完了させる

歯科領域に限ったことではありませんが、早期の発見は早期治療につながり、そして早期治療は予後良好につながります。

虫歯・歯周病、またそれ以外の口内のトラブルがあると分かったのならば、早期に治療を開始して終わらせましょう。治療のスケジュールをきちんと守り、完了までの間通い続けることが重要です。
3

すでに歯がボロボロになっているのなら、対処方法を相談する

ここまでは「歯がボロボロにならないための方法」について解説してきましたが、「すでに歯がボロボロになっている」という状態でもあきらめることはありません。

たとえば入れ歯を選択すれば安価に歯を補うことができますし、入れ歯を器具で顎骨に固定するインプラントオーバーデンチャーを選択すれば入れ歯のズレを防いで快適な入れ歯ライフを送れます。審美の面から考えるのならば、インプラント治療を選択してもよいでしょう。